国内のビジネスニュースを読み解くうえで欠かせないキーワードに、「アベノミクス」があります。この記事では、アベノミクスの概要について解説しています。
アベノミクスは経済成長の切り札となるか
1989年のバブル崩壊後の20年は「失われた20年」と呼ばれ、長い不況が続くこととなりました。株価や経済成長率は低迷を続け、また、非正規労働者や失業者の数が年々増加し、経済格差がさらに拡大することとなりました。
この大きな問題にメスを入れる政策がアベノミクスです。アベノミクスは、「金融政策」「財政政策」「成長戦略」の三本の矢を柱としており、物価や賃金を押し上げ、格差を是正することを主な目的としています。
このアベノミクスは2010年代前半に始まり、今も継続されていますが、残念ながらその効果は明確に見える形で表れていません。経済が少しずつ伸びていることは間違いありませんが、他の先進国や中国などの新興国と比較すると、見劣りしてしまうことは否めません。
今後はどうなる
消費増税や医療負担など、今後国民の経済的負担が増加することは目に見えており、それと連動して消費が先細りすることも懸念されています。また、「老後2000万円問題」なども経済低迷に拍車をかけており、経済循環はどんどん停滞してしまうという悲観的な見立てもあります。いずれにせよ、現状の問題をいち早く打破すべきであることは間違いありません。